絽の着物

夏の主流である絽の着物にも色々な種類があります。

横段に隙間の空いたものを横絽(よころ)、縦に隙間の空いたものを堅絽(たてろ)と言います。

しゃり感のある織り方で涼やかに着用できるように工夫されています。

これに対して絽の縮緬は、しっとりした風合いが特徴です。

盛夏を避けて、初夏や夏の終りから初秋にかけて着用します。

しじら織

しじら織は徳島県の伝統工芸品で、一般的に「阿波しじら」と言われています。

木綿のきものですが、夏の気軽な外出着としてお薦めです。

しじら織は、経糸に太さが異なる糸を用いて織るので、シボ(小さな凹凸オウトツ)が現われます。

さわやかな着心地です。

ゆかた感覚で着ることもできます。

身支度

お嬢さんが長襦袢に、蝶々の柄の半衿を付けています。

こんなかわいい絵のチラシを見つけましたので、早速大阪歴史博物館へ出かけました。

絵は掛け軸に表装された一幅です。

箱には「花見どき」と題があり、青木豊園という女流画家(大正~昭和)の作品だそうです。

お出掛けの為、身支度を整えている日常の出来事も、今となっては残しておきたい貴重な一場面になりました。

 

布の目

布目(ぬのめ)とは、布の経(たて)・緯(よこ)の織り目のことです。

きものを仕立てる時は、特に緯の布目を確認してととのえる必要があります。

地の目を通すとも言います。

麻布なら、たやすく分かる布目ですが、しなやかで複雑な地模様も施されている絹織物の布目を通すのは難しいものです。

布の耳

人体の耳と同じように布幅の両端のちょっと硬いところを「耳」といいます。

着物の生地(反物)の幅は約37~40㎝ですが、その幅で織られているので両端に耳の部分があります。

ところが最近耳の無いゆかた生地が売られています。

広い幅で織って裁断されているようです。

当然布にほつれが生じますので、従来のゆかたの仕立てが出来ません。

購入の際は「耳の有無」を確かめる必要があります。

こんな時代になるとは・・・。

和本(和綴じ本)

糊を使わず糸だけで綴(と)じる和本の起源は平安時代にまで遡るそうです。

和紙の寿命は1000年以上ですが、綴じている絹糸は100年も経てば弱って切れてしまいます。でも、それで良いのです。また、綴じ直して製本します。

そうすることによって虫の害やカビを防ぎ、いい状態で保存することが出来ます。

絹糸で綴じる和本はシンプルでありながら美しくとても機能的に考案されています。

かわいい衣装!!

3月10日まで開かれる大和郡山市の盆梅展で日本伝統芸能猿まわしのお猿さんたちが会場を盛り上げています。

ハルちゃん(4才)は袴姿の正装で市長さんを表敬訪問しました。

女の子らしい花柄の小紋がお似合いです。

初日はココロちゃん(2才)が見事な芸を披露してくれました。

和風の衣装も華やかに、お姉さんとの息もぴったりです。

 

新年おめでとうございます!!

そして今日は成人式。

式典が終わり中庭で歓談する新成人の皆さんを撮らせていただきました。

京都新聞の記事によりますと、昨年のレンタル業者の事件の影響を受けてか、今年は振袖の購入や自前(母や祖母)の振袖を準備された方が増えたそうです。

和装業界も信頼の回復に向かってさまざまな見直しに取り組んでいます。

私も着物のある暮らしを楽しんでもらえるようにサポートしていきたいと思っています。今年もよろしくお願いします。

中学生職場体験学習(11/6~11/8実施)

今年は4名の2年生女子が当方を希望しました。

この3日間は中学校には登校せず、各自宅から直接来ることになります。

今年も身丈40㎝程のミニゆかたを縫ってもらいました。

また、予定より速く仕上がったので、プリント生地でポケットティッシュのケースも作りました。

どの子も手芸が大好きなようです!!