庭間建築の装飾(1)

丁子(ちょうじ)文様

京都御苑内の拾翠亭(しょうすいてい)を見学する機会がありました。

この建物は江戸時代後期に建築された九條家の遺構で、公家の生活文化を偲ぶ貴重なものとされています。

二階広間の窓には丁子文様の装飾がありました。

丁子は、香料クローブのことで香の力で邪気を払うと考えられ、宝尽くしの文様の一つとして、着物の文様にも使われています。

日本画を学ぶ!!

奈良芸術短期大学の公開講座(日本画)を受講しました。

絵を描くのが「好き」とまではいきませんが、このような機会にキャンパスの門をくぐると学生気分に戻り、いい刺激になります。

こちらの大学では絵のモデルさんとして、美しい鳥が数羽飼育されています。

禽舎に近づくと、白い孔雀が止まり木に乗って、人懐っこい目で私を見つめてくれました。

<羽根を広げた写真は入学案内の冊子より>

 

紋を付ける!!

歌手の橋幸夫さんがこの春京都芸術大学通信教育部に入学され、入学式に黒紋付の和服で出席されました。

紋はご自身の父母両家の家紋を組み合わせたオリジナルなもので芸紋としてデビュー当時から使われているそうです。

また、家紋に限らず、校章・社章・市町村章などの紋章も共同体の象徴として私たちの身近にあります。

紋は動植物を図案化したものが多く、日本人が古代から自然と融合して文化を築いてきた事が分かります。

紋を衣服や道具類に付けることで「何かを意識する」ことが大切なのかなと思います。

 

覗き紋!!

今月「糸輪に覗き梅鉢」の紋付を仕立てました。

覗き紋は窓から外を見ているような可愛いいお洒落な紋です。

植物をモチーフにしたものが多くありますので紹介します。

和裁のおけいこ(3)

白黒の写真で判りにくいですが、きものを縫う女性たちの右側にあるのがくけ台です。

布に張りを持たせ「縫う・くける」の作業効率を高めてくれる道具です。

座っての作業では座布団に敷いて使いますが、机に挟んで手軽に使える便利なものもあります。

「和裁のおけいこ(1)は2022年2月投稿」

「S32年光文社発行 藤田とら著「和服裁縫」口絵より」

和裁のおけいこ(2)

きものを縫う女性たちの中心にあるのは鏝(こて:和裁用の小型アイロン)を温める火鉢です。

灰の汚れが付かない様に別布で拭きながら使うのは大変だったと思われます。

現在はタキイ電器㈱の電化こてが和裁士には無くては成らない存在です。

和裁のおけいこ(1)

大正10年頃の写真です。

3月21日まで京都府立山城郷土資料館で展示されています。

あらためてですが「和裁」は「和服縫製」の略称になります。

着物だけの時代には「裁縫」と言っていました。

成人の日

1月10日は好天に恵まれ奈良県内でも各地で成人式が行われました。

当工房に昨年「色無地で振袖を仕立てたい」とご依頼を頂いたお母様から嬉しいメッセージと写真が届きました。

帯、半衿、小物類も色無地の振袖に相応しいコーディネートですね。

新たな門出おめでとうございます。

正倉院の染織品!!

正倉院に収納されている宝物(ほうもつ)の中でも染織品は他の金属、漆、ガラス、木製品に比べ著しい経年劣化があります。

今年の展示では例年にない地味な染織品が出ていましたのでご紹介します。

 

笛吹襪(ふえふきのしとうす)   楽舞演奏者の錦の足袋

 

半臂(はんぴ)   装束の内側に着用したもの

 

早袖(はやそで)  頭を通す簡素な作業着

 

腕貫(うでぬき)腕カバー

このような日常使いの衣服も数十点保管されているそうです。

決して美しいものではありませんが、幾つもの時代を越えた宝物に違いありません。

《写真は令和3年第73回正倉院展目録より》