軽くておしゃれな外出着として、絞りの羽織が流行した時代がありました。

若い頃着用していた絞りの羽織は、仕立て直してお孫さん(3~4才児用)の着物にすることが出来ます。
この着物は、教室の生徒さんが仕立てられました。
羽織の衿だった部分も工夫して裁断し、共八掛にすることが出来ました。
孫さんはこの春誕生されたばかりですが、成長されるのが楽しみですね。
懐かしい写真も提供してくださいました。
奈良で和服のお仕立て・お直しなら森和裁工房(奈良県磯城郡田原本町)
この白い生地は礼装用の重ね着でした。
現在、黒留袖などの礼装用の着物は二枚重ねて着ているように、
見える部分だけを縫い付ける「比翼(ひよく)仕立て」という
技法で仕立てますが、50年程前までは本当に二枚重ねて着用
していました。
これは教室の生徒さんのお母様のものです。
傷みや汚れもないので長襦袢に仕立て直したらと提案しました。
そこで身近にあるビニールひもで巻いたり、丸い綿で布を挟ん
だりして、絞り染めを一緒に楽しみました。
絞り染は、ほどく時とてもワクワクします!!
染料は「こがねばな」という天然染料で銅媒染にすると
やさしいクリーム色に染め上がりました。
出来上がりをイメージして衣裄に掛けてみました。
紬の着物などに似合うステキな長襦袢に仕上がりそうです。
繻子織りは主に経糸を多く浮かせて織る技法です。
表面がなめらかで光沢があり水をはじきやすい特徴から、更に防水加工をして雨コート地として用いられています。
先月ご縁のあるお寺で催された演芸会に太神楽曲芸師の豊来家大治朗さんが登場されました。
曲芸の技はもちろんですが、私は着物から目が離せませんでした。
「あの着物は雨コートの生地?!」
後日、別の会場でお話を伺うと大治朗さんご自身が色も生地も選んで、着物として仕立ててもらったそうです。
なかなかのファッションセンスですね。繻子は服地で言うとサテン(英語)のことですから衣装としては最高です。
ホールの舞台でも凛とした袴姿が冴えていました。
大治朗さんご夫妻と一緒に写真を撮っていただきました。
奥様は落語家で尼僧の 露の団姫(つゆのまるこ)さんです。
お二人の益々のご活躍をお祈りしています。
4月13日は十三参りの行事が行われます。(周辺の土日を含む)
これは数えで13歳になった時に厄を払い、知恵を授けていただけるように虚空蔵菩薩さまにお参りするというものです。
京都嵐山の法輪寺が有名ですが、奈良でも弘仁寺(奈良市虚空蔵町46)で行われます。
この年齢になると本裁ち(大人用の着物の仕立て方のこと)に肩あげをして着用します。まだ成人ではない、あどけなさを表すという意味も含んでいます。
しかし、現在では体格も良くなっていますので、裄がぴったりな場合は柔軟に対応すると良いでしょう。
十代の方には着物の格やしきたりをあまり気にせず、気軽に着物デビューをしてほしいと思います。