着物に風を!!

庭のすずらんが可憐な花をつけました。

爽やかな季節になりましたが、外出自粛が求められています。

お天気の良い日には着物に風を通しましょう。

何年もタンスの中でじっと重ねられている着物は気の毒です。

着物を一枚ずつ広げなくてもタンスから出して床に置くだけでも大丈夫です。

仕舞う時は、出した時と順番を替えて重ねましょう。

着物用の防虫剤もこのように着物を入れ替えてから使いましょう。

毘沙門亀甲文(びしゃもんきっこうもん)

毘沙門亀甲文は六角形の亀甲紋を三ツ合わせて図案化した文様です。

この名称は北方を守護する仏像の兜跋(とばつ)毘沙門天像の腰鎧の模様に由来しています。

私の好きな文様の一つで、写真は肩裏地です。

奈良国立博物館では現在この毘沙門天像を集結させた特別展が開催されています。

☆新型コロナウイルスの影響で3月15日までは休館です。

ガアテマラ共和国

私の住む田原本町が東京2020オリンピックでガアテマラ共和国のホストタウンを務めることになりました。

ガアテマラは面積が日本の北海道より少し大きいくらいの小国ですが、マヤ文明の中心地として発展してきました。

なかでも織物は各地の民族が独自の伝統文様・基調となる色・衣装の型などを守り続けています。

2015年8月の最初の和裁あれこれ話に、織物の女神のイラストを載せました。

以前から魅力を感じていたグアテマラがとても身近になりました。

(写真は、ガアテマラ観光庁発行のパンフレットより)

 

松浦屏風と彦根屏風!!

彦根城主 井伊家に伝わる彦根屏風を大和文華館で、同館所蔵の松浦屏風と共に同時に鑑賞することが出来ました。

遊女たちを描いた風俗画ですが、その衣装の美しさ・文様の繊細さに目を奪われます。

《平成26年大和文華館展覧会チラシより》

また、連れている洋犬・長いキセル・トランプ遊び・ロザリオなど舶来品の数々に庶民の日常とはかけ離れ、贅を極めた遊里の世界を垣間見ることが出来ました。

ものづくり体験教室!!

田原本町立東小学校の5、6年生を対象としたものづくり体験教室が実施され、講師を務めました。2時間程の体験授業で、手縫いでクッションを作りました。

事前に好みの柄を決めてもらっていたので、皆さん楽しく取り組んでくれました。

一針ずつ心を込めて作ったクッションを手にみんなで記念撮影‼

祝風呂敷

生家の紋を入れ、おめでたい柄を配置した風呂敷を結婚の時、持って行く風習のある地方があります。

出雲地方が有名ですが、写真の風呂敷は博多のものです。(福岡市博物館の展示)

生家との絆を大切にしたこの風習も守っていってほしいものです。

朝日に向って 日光浴 !!

曇・雨の日が多かった9月でしたが、青空が広がった爽やかな朝、アオザギが日光浴をしていました。

バレリーナの様なポーズで羽根の内側にも太陽の光を取り入れているようです。

余程身体が湿っぽかったのでしょうね。

こんな風景にも出会える自宅の工房です。

絽の着物

夏の主流である絽の着物にも色々な種類があります。

横段に隙間の空いたものを横絽(よころ)、縦に隙間の空いたものを堅絽(たてろ)と言います。

しゃり感のある織り方で涼やかに着用できるように工夫されています。

これに対して絽の縮緬は、しっとりした風合いが特徴です。

盛夏を避けて、初夏や夏の終りから初秋にかけて着用します。

しじら織

しじら織は徳島県の伝統工芸品で、一般的に「阿波しじら」と言われています。

木綿のきものですが、夏の気軽な外出着としてお薦めです。

しじら織は、経糸に太さが異なる糸を用いて織るので、シボ(小さな凹凸オウトツ)が現われます。

さわやかな着心地です。

ゆかた感覚で着ることもできます。