丁子(ちょうじ)文様
京都御苑内の拾翠亭(しょうすいてい)を見学する機会がありました。
この建物は江戸時代後期に建築された九條家の遺構で、公家の生活文化を偲ぶ貴重なものとされています。
二階広間の窓には丁子文様の装飾がありました。
丁子は、香料クローブのことで香の力で邪気を払うと考えられ、宝尽くしの文様の一つとして、着物の文様にも使われています。
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歌手の橋幸夫さんがこの春京都芸術大学通信教育部に入学され、入学式に黒紋付の和服で出席されました。
紋はご自身の父母両家の家紋を組み合わせたオリジナルなもので芸紋としてデビュー当時から使われているそうです。
また、家紋に限らず、校章・社章・市町村章などの紋章も共同体の象徴として私たちの身近にあります。
紋は動植物を図案化したものが多く、日本人が古代から自然と融合して文化を築いてきた事が分かります。
紋を衣服や道具類に付けることで「何かを意識する」ことが大切なのかなと思います。