日本画の題材!!

地元に本店のある信用金庫のカレンダーに、針に糸を通す女性の絵がありました。

日本を代表する女流画家上村松園(明治8年~昭和24年)の作品で、題名は「娘」です。

裁縫は必須の女性の教養でした。

上村松園さんは晩年、一般女性の日常生活を格調高く描いています。

☆過去の投稿も参照ください。関連記事 2019年6月 身支度

2019年6月 – 奈良 和服のお仕立て・お直し 森和裁工房 (mori-wasai.com)

 

奈良中央信用金庫 2021年カレンダー

「娘」昭和17年 山種美術館所蔵

 

左の絵 「夕暮」昭和16年      右の絵 「晩秋」昭和18年

京都府立鴨沂(おうき)高校所蔵   大阪市立美術館所蔵

八掛を地味に!!

洗い張りをした八掛が明るい色なので、自分で地味な色に染めてみました。

染料はクルミの皮(市販されています)を煮た液です。

布は濡れると濃い色になるので乾いた仕上がりを予測するのは難しいのですが、そこは自然に任せて・・・

八掛の色が少し変わるだけでも、新たな気持ちで着物を楽しめます。

切手

この夏、国立歴史民俗博物館所蔵のきもの(小袖)が記念切手として発売されていました。

きもののデザインの切手を見掛けた時は、購入するようにしています。

公私共に少なくはなりましたが、郵便物を出す時はこの様な切手の方がいいのかなと思っています。

 

幽霊画

このほど、青森県のお寺所蔵の幽霊画が円山応挙の真筆と認定されました。

この絵は亡くなった妻らを偲ぶために描いて貰ったものと考えられています。

ところが、着物では裕福な旦那衆が趣向として幽霊画を絵師に描かせて楽しんだ時代がありました。

また、骸骨を描いた柄の長襦袢(反物)は現在も市販されています。

この柄は「不気味」と言うよりは「骨になれば、みんな一緒、身分の差などはない」「何も隠しようがない、嘘や偽りのない姿」などの意味を含んでいて、時代を越えて好まれています。

~「奈良新聞」7月8日付け記事より~

~「染織の美25」46ページ(京都書院1983年)より~

ゆかたを着る!!

こちらのゆかた姿はいかがでしょう。

以前旅先で出会った秋田犬を紹介します。

チャーミングなゆかた姿に思わず声を掛け、写真を撮らせて貰いました。

初対面の小さな子にも優しく挨拶する素敵なレディでした。

早くみんなで夏を楽しめるようになってほしいですね。

自分で仕立てた浴衣!!

京都藝術学舎の「浴衣の仕立て」も今年で5回目、2年振りの開催となりましたが、昨日無事に終了しました。

当工房の教室でも生徒さんたちが春頃から浴衣やしじら織の仕立てにチャレンジ。

そろそろ仕上がって来ました。

好みの反物を選び、手縫いで仕立てた浴衣の完成は感慨もひとしおです。

 

藤文様

この春はどの花も開花が2週間ほど早いようです。

藤の花も今が満開です。

藤の花をモチーフにした文様は古く平安時代の藤原氏全盛の時に完成し、格調高い文様として現在まで使われています。

家紋の種類は50以上あります。

下がり藤        上がり藤

松藤文様小袖(江戸時代)東京国立博物館蔵

 

緻密な刺繍を施した丸帯(昭和時代)

 

 

染織グループ展

大学で染織を学んだ後も、制作を続けている方々の作品展がありました。

写真は友人の作品でタイトルは「花霞」、絞り染めの技法を用いた作品を発表されています。

針供養祭!!

毎年2月8日に大阪天満宮の境内で針供養祭が行われています。

今年は規模を縮小しての開催となりましたが当日は好天に恵まれ、梅の木も美しい花を咲かせていました。

参集殿では、2月28日まで見事な盆梅が展示されています。

新年を寿ぐ

日本の着物は、四季折々の景色をそのまま纏うことが出来る他に類を見ない民族衣装と言えます。

1月の装いに相応しい文様を教室の生徒さんと持ち寄りました。

①モダンなデザインの若松を配した付下げ

➁水仙と南天を描いた帯

③十二支を刺繍した半衿

④丑を捺染した帛紗

番外 明治時代の引き札(紙物)